「フランス6人組」まとめ

ということで、前回の解答。
答えはそのまま123。アルチュール・オネゲル、ジェルメーヌ・タイユフェール、ジョルジュ・オーリックとなります。

ということで、残りの3人と一緒にまとめてご紹介。

そもそも、フランス6人組とは、アンリ・コレという人物が勝手に名付けたそうです。
まぁ、勝手とは言え、その6人が組んでいたことは間違いないのですがね。

彼らは、ドビュッシーワーグナーなどが代表的だった耽美主義・芸術至上主義に対して反抗心を持ち(=反印象主義・反ロマン主義)、古典的ではあるが生き生きとした音楽を作り出そう(新古典主義)とした人物たちだったといいます。



アルチュール・オネゲル

フランス生まれのドイツの音楽家
6人組に所属しながらも、ワーグナーを尊敬していたとされ、彼の音楽のルーツになったといいます。
代表作は、「5つの交響曲」や劇的オラトリオ「火刑台のジャンヌ・ダルク」、交響的詩篇ダビデ王」、「機関車パシフィック231」。
特に「火刑台のジャンヌ・ダルク」は有名で、火刑に処されるジャンヌの場面では大胆な演奏となっています。


ジェルメーヌ・タイユフェール

ジェルメンヌ・タイユフェール」(表記揺れ)。唯一の女性作曲家。
マルチタレントだったジャン・コクトーに「耳のマリー・ローランサン」と呼ばれ、優美な曲を作りました。
室内楽曲・器楽曲を中心に演奏され、その中でも「ハープのためのソナタ(1957)」が有名。


ジョルジュ・オーリック

ジョルジュ・オールリック」(表記揺れ)。主に映画音楽を作曲した人物。
代表作に「美女と野獣」、「ローマの休日」、「悲しみよこんにちは」など。
1962年には、作曲活動を止め、オペラ座音楽監督に就任。さらにフランス音楽著作権協会の議長に就任したりと、6人組の中でもマルチに活躍した人物でした。


フランシス・プーランク

モーツァルトの再来」、「メロディを持つ20世紀最後の作曲家」と評された人物。
声楽、室内音楽、宗教的楽劇、オペラ、バレエ音楽、オーケストラ音楽を含むあらゆるジャンルを作曲したことから、評論家のクラウド・ロスタンドから「ガキ大将と聖職者が同居している」と批評されました。
代表作に器楽曲「シテール島への船出」、バレエ音楽「牝鹿」。
特に室内楽曲「クラリネットファゴットのためのソナタ」は、知る人ぞ知る代表曲。


ルイ・デュレ

6人組の中で、唯一離脱した人物。
ペレアスとメリザンド」によって音楽が開花したと言われ、6人組の前身である「新しい若者のためのグループ」で活躍しました。
ラヴェルを尊敬していたことで離脱し、後に共産主義的な音楽を作曲していきます。
代表作は「海の底の春」、カンタータ「長征」など。


ダリウス・ミヨー

作曲家で教育家。
小児麻痺の上、リウマチを併発していたが、作曲数は6人組髄一。
代表作は歌劇「フランスの王、聖ルイ」、バレエ音楽「世界の創造」、映画音楽「ボヴァリー夫人」など。
吹奏楽では「フランス楽曲」が有名だが、かなり難易度が高いwww